時代を拓く

いつの時代でも、仕事にも人生にも真剣に取り組んでいる人はいる。そういう人は、必ずという程に、人間学の原点をしっかりと踏まえた生き方をしていると思う。

 

森信三先生の「修身教授録」(第一部、第36講「誠」)にこういう言葉があった。はっと気づかされたものである。

 

「実は真実の道というものは、自分がこれを興そうとか、あるいは「自分がこれを開くんだ」というような考えでは、真に開けるものではないようです。(中略)では真実の道は一体いかにして興るものでしょうか。それには「自分が道を開くのだ」というような、一切の野心やはからいが消え去って、このわが身わが心の一切を、現在自分が当面しているつとめに向かって捧げ切る「誠」によってのみ開かれるものであります。」といっている。

 

道を開く上で大事な本質は、一切の野心から解放されて、ただただ、一心不乱無我夢中に打ち込むことの中にあるといっているように思える。

 

そして、時代を拓くとは、自分を拓くこと、自分の運命を拓くことである。その時代を拓くリーダーの条件は何かについて、月間致知は次のようにいっていた。

 

一は、時代の流れを読み、方向を示すこと。

二は、必死で働く―会社、仕事、社員に対する愛情と熱意は誰にも負けない。

三は、自分を磨き続ける。

四は、集団を幸福に導く。

五は、犠牲的精神―自分の都合より組織のことを優先する。

六は、宇宙の大法を信じ、畏敬(いけい)し、その大法に則り行動する。

 

この条件を徹底、反復、実行する人のみが天から力を授かり、時代を拓くのである。歴史はいろいろな場面でそれを実証している、とあった。

 

9月の新月を迎えるにふさわしい教えであると思った。